うつ病

誰にも気分が落ち込み、憂うつでやる気がでない、自信をなくす、不安でどうしたらいいかわからないといった陰性の感情、気分を感じることがあります。

集中力や根気が落ちてミスも多い、嫌な上司の顔も見たくない、仕事にいきたくないと思うかもしれません。また、眠れない、食欲がない、頭が痛いなど身体的な変化を経験することもあります。

でもそれにははっきりとした理由があり、また、一定の時間が経つと自然と気分は普段のものに戻ることがほとんどです。

しかしながら、そういった症状が日常生活に影響するほど強く、一月以上も続くようであれば「うつ病」を疑ってみる必要があります。

うつ病にかかると、やる気・集中力がなくなって仕事、勉強、家事が以前のようにできない、ミスが多くなった、朝起きられない、心配事が頭から離れない、何をやっても楽しくなくなった、生きていく自信がない、自分には何の価値もないのではないか、死にたい・・・などと思うようになってしまう人もいます。

うつ病は、昇進、異動、進学、結婚、引越し、身体の病気、別離といったライフ・イベント(たとえそれが良いことであっても)をきっかけに起こる場合もありますし、また特に理由も無くそのような気分の変化があらわれることも珍しくありません。

うつ病は「こころの風邪」と言われるほど有病率が高い病気で、うつ病は誰もがかかる可能性のある病気です。WHO(世界保健機構)の調査によると、20歳以上の日本人の13人に1人が生涯のうちにうつ病を経験するという結果が出ています。また、人口の5〜10%が生涯に一度はうつ病にかかるとも言われています。

つまり、うつ病は特別な病気ではなく、友人や会社の同僚など、あなたの周囲にひそかにうつ病で苦しむ人がいたとしてもおかしくありません。何より、あなた自身がうつ病にかかったとしても不思議ではない病気です。

しかしながら、日本ではうつ病の方が診察を受ける受診率は30%以下にとどまっています。うつ病のサインが出ていても、ちょっとした体の不調と思ってしまっていたり、仕事や家事をこなせていると、うつ病を見逃してしまったりしている可能性があります。また、うつ病であることを周りに知られたくないと病院に行かない場合もあります。

日本では、うつ病が発症する原因を、「こころが弱いから」、「甘えているから」ととらえる人もまだあり、欧米に比べてうつ病に対する社会的な理解が不足しているとも言われています。うつ病の原因はそのようなものではありません。誤解や偏見は患者さんを苦しめ、適切な治療を受ける機会も奪ってしまう可能性もあります。

うつ病の治療として、まずは休息をとっていただく事、適切なお薬をしばらく服用していただくことが必要な場合が多いです。その上で環境の調節、病状が落ち着いたら今後の生き方を考えたり、考え方にかたよりのある場合は、その癖を修正することも考えましょう。

広小路メンタルクリニック 心療内科・精神科(浜松市)では、抗うつ剤、安定剤、漢方などを用いた薬物療法を行います。また、憂うつ、不安といった症状によっては認知療法、森田療法を取り入れた精神療法を行います。

 

広小路メンタルクリニック 心療内科・精神科

 

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